eね!サポート 2022年9月版-Vol.145-
○●○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●○
●○
○ 北陸電力メールマガジン「eね!サポート」2022年9月版/Vol.145
~お客さまの省エネをお手伝いします~
○
○●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○●
こんにちは!北陸電力 エネルギー営業部です。
いつも北陸電力メールマガジンをご覧いただきありがとうございます。
行楽の季節の連休、生憎と2つの台風の接近で荒れた天候となりました。8月
には記録的大雨もあり、被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
台風は到来が早いほど西・北寄りの進路に、動きも複雑になりやすいそうです。
14号は夏台風で能登半島を横切り、気温を一気に秋のそれに切り替えていき、
続く15号は秋台風で日本の南、太平洋沿岸を沿うように進みました。季節の分
かれ目を大気で感じた週になりました。平年の台風の発生は平均で25.1個です
ので、まだまだ油断せずに防災に備えに、注意を払っていきましょう。
今回はGXの構想のご紹介の他、最新の補助金情報等をお届けします。
※本メールは、配信を希望いただいた方にお送りしております
※新規登録・配信先変更・配信停止のお手続きは、文末をご覧ください
○
●○ 脱炭素・カーボーンニュートラルの話題から ━━━━━━━━━━━━
○
┏─────────────────────────────────┓
GX(グリーントランスフォーメーション)リーグについて
┗─────────────────────────────────┛
人間の様々な活動にはエネルギーの消費が伴いますが、現在このエネルギー源
は化石燃料が中心です。化石燃料は、消費時に地球温暖化の原因である温室効
果ガスを多く排出するため、自然環境に負荷が大きいエネルギーです。
「GX」
対策として脱炭素化が掲げられる中、「GX」という言葉が注目されています。
「GX」とは、温室効果ガスの排出量を減らすため化石燃料に頼るのではなく、
自然環境(グリーン)に負荷の少ないエネルギーを活用していくための変革や
やその実現(トランスフォーメーション)に向けた取り組みのことを指します。
「GXリーグ」
2022年2月1日、経済産業省 産業技術環境局より「GXリーグ基本構想」が発表
されました。「リーグ(連盟)」とは「共同の目的を達成するために行動を共
にする組織」という意味で、「GXリーグ」はGXへ挑戦をする、現在および未来
社会における持続的な成長実現を目指す企業が集まり、官・学と共に協働する
場として設立されました。
カーボンニュートラルへの移行に向けた挑戦を果敢に行い、国際ビジネスで勝
てる企業群がGXを牽引する枠組みです。
□「GXリーグ基本構想」についてはこちら(経済産業省 ホームページ)
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/GX-league/gx-league.html
》》》 GXリーグ」とは何をするところなのか?
「GXリーグ基本構想」に基づき、GXリーグでは以下の3つの場が設けられ、具
体的な取り組みが進められています。
1 「対話」の場 ~未来社会像対話の場~
──────────────────────────────────
2050年のカーボンニュートラルの未来像を議論・創造する場です。
業種を超えた自由な対話・ワークショップ形式での議論を通じ、機会や指針
を作り上げていきます。
(1) 2050年カーボンニュートラルにおけるビジネス機会
(2) GX企業としてのリーダーシップ(行動指針)
2 「共創」の場 ~市場ルール形成の場~
──────────────────────────────────
将来の健全な市場を官・民で想像する場です。
官・民によるルール形成メカニズムを実証し、具体的なルール形成を行いま
す。試行および議論を繰り返し、国内外へのイニシアチブとしての発信、国
標準化、国内制度化を目指していきます。
3 「実践」の場 ~自主的な排出量取引~
──────────────────────────────────
カーボンニュートラルに向け、自主的な排出量取引を実現する場です。
企業等が排出量削減目標を掲げ、その達成に向けた取り組みを開示すること
を推奨するとともに、推進のためカーボン・クレジット市場を通じた自主的
な排出量取引ができるよう整備し、削減を着実かつ経済合理的に行うだけで
なく、ビジネスにもつなげる取り組みです。
2023年4月からの本価格稼働に向け、現在、有識者間で詳細な議論が行われ
ており、2022年9月6日には「GXリーグにおける排出量取引に関する学識有
識者検討会(第一回)」が開催されました。
排出量取引(温室効果ガスの目標排出量を設定し、排出量の取引を可能にする
制度)に見られる、排出される温室効果ガスに価格付けする(カーボンプライ
シング)動きは今後強まっていくと考えられ、ビジネスの面からもGXへの参加
賛同が求められていると感じます。
□GXリーグ設立準備公式WEBサイト
2023年4月からのGXリーグ本格稼働に向けた活動詳細をご紹介します。
https://gx-league.go.jp/
○
●○ eね!サポート情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
┏─────────────────────────────────┓
お教えします、いま受けられる各種補助金情報
┗─────────────────────────────────┛
各省庁の概算要求として、2023年度(令和5年度)の補助事業の事業概要が公
開されています。その中でも今回は環境省の重点施策と資源・エネルギー関係
で注目すべき4つの事業をピックアップしてご紹介します。
□令和5年度環境省重点施策集
https://www.env.go.jp/content/000070439.pdf
□令和5年度資源・エネルギー関係概算要求の概要
https://www.meti.go.jp/main/yosangaisan/fy2023/pdf/03.pdf
まだ概算要求の段階ですが、太陽光発電設備やZEB、省エネ設備などカーボン
ニュートラルに関する補助事業の補助がさらに手厚くなっており、促進する動
きが一層強くなっているように感じます。
【民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業(環境省)】
───────────────────────────────────
太陽光発電設備の導入に関する補助事業です。
6つある事業のうち、ストレージパリティの達成に向けた設備に係る補助がkW
単位での補助率と使用量に応じて補助が受けられます。
◇概算要求額
200億円(2022年度予算額:38億円)
◇事業内容
(1)ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業
※(2)~(6)の事業については省略しました
◇補助率
PPAリース:5万円/kW / 購入:4万円/kW
※蓄電池(V2H充放電設備含む)導入は必須
※太陽光発電電力を系統に逆潮流しないものに限る
【工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(環境省)】
───────────────────────────────────
設備更新に関する補助事業です。
4つある事業のうち、省CO2型設備に係る補助が大規模電化から中小企業等まで
幅広く受けられるものです。
◇概算要求額
100億円(2022年度予算額:37億円)
◇事業内容
②省CO2型設備更新支援
A.標準事業
工場・事業場単位で15%以上又は主要なシステム単位で30%以上削減する
CO2削減計画に基づく設備更新を補助
B.大規模電化・燃料転換事業
主要なシステム単位でⅰ) ⅱ) ⅲ) のすべてを満たすCO2削減計画に基づく
設備更新を補助
ⅰ) 電化・燃料転換
ⅱ) CO2排出量を4,000t-CO2/年以上削減
ⅲ) CO2排出量を30%以上削減
C.中小企業事業
中小企業等によるCO2削減計画に基づく設備更新に対し補助
※①,③,④の事業については省略しました
◇補助率
②_A:1/3(上限は1億円)
②_B:1/3(上限は5億円)
②_C:定額 or 1/2(上限は0.5億円)
【建築物等の脱炭素化・レジリエンス強化促進事業(環境省)】
───────────────────────────────────
ZEBに関する補助事業です。
新築建築物、既存建築物に関わらずレジリエンス強化型の実証に対する補助が
強化されています。
◇概算要求額
130億円 (2022年度予算額:59億円)
◇事業内容
(1)新築建築物のZEB化支援事業
①レジリエンス強化型の新築建築物ZEB化実証事業
②新築建築物のZEB化実現に向けた先進的省エネルギー建築物実証事業
(2)既存建築物のZEB化支援事業
①レジリエンス強化型の既存建築物ZEB化実証事業
②既存建築物のZEB実現に向けた先進的省エネルギー建築物実証事業
※(3)~(8)の事業については省略しました
◇補助率
(1)_①:2/3~1/2(上限は5億円)
(1)_ ②:3/5~1/3(上限は5億円)
(2)_①および ②:2/3(上限は5億円)
【省エネルギー・需要構造転換支援事業費補助金(経済産業省)】
───────────────────────────────────
省エネ性能の高い設備・機器への更新や複数事業者の連携、非化石エネルギー
への転換にも資する先進的な省エネ機器・設備の導入を支援する補助事業です。
先進事業からオーダーメイドまで、幅広い事業が対象です。
◇概算要求額
360億円(2022年度予算額:253.2億円)
◇事業内容
(1)先進事業
(2)オーダーメイド事業
(3)指定設備導入事業
(4)エネルギー需要最適化対策事業
◇補助率
(1)中小企業2/3,大企業1/2(上限は15億円又は20億円)
(2)中小企業1/2,大企業1/3(上限は15億円又は20億円)
(3)1/3(上限は1億円)
(4)中小企業1/2,大企業1/3(上限は1億円)
北陸電力では3番目にご紹介のZEBの導入をはじめ、各種ご相談を承ります。
□省エネ個別提案サービス
https://www.rikuden.co.jp/syoukou/index.html
□ZEBのご紹介(北陸電力はZEBプランナーに登録認定されています)
https://www.rikuden.co.jp/zeb/index.html
また、今後も補助事業について更新情報があった際には本メールマガジン等を
通して、みなさまに情報提供をしてまいりますので、引き続き省エネメルマガ
をお見逃しなく。
┏─────────────────────────────────┓
「エレクトロヒートシンポジウム」がWEB開催されます
┗─────────────────────────────────┛
2022年11月1日~11月30日にかけて、日本エレクトロヒートシンポジウムセン
ター主催のエレクトロヒートシンポジウムが開催されます。今年度もWEB開催
となりました。
「エレクトロヒートシンポジウム」
電気を利用した高度な加熱/冷却技術(エレクトロヒート技術)に関する最新
技術動向とエレクトロヒートに関する技術・製品を同時に情報収集できる国内
唯一のイベントです。
◇開催概要
━━━━━━─────────────────────────────
特設サイトには、各エレクトロヒート技術の最新動向、製品情報、導入方法等
について、各分野を代表する専門家のプレゼンテーションや、企業・団体・大
学・研究機関による技術展示等のコンテンツが提供されます。
開催期間 : 2022年11月1日(火) 10:00 ~ 11月30日(水) 17:00
主 催 : 一般社団法人 日本エレクトロヒートセンター
共 催 : 日刊工業新聞社
後 援 : 経済産業省、環境省
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
開催方法 : Webによる開催
参加料 : 無料
◇参加方法
━━━━━━─────────────────────────────
事前に入場登録(無料)が必要です。登録の際に発行されるID・パスワードで
特設サイトへ入場可能です。※特設サイトは2022年10月3日に公開予定です。
□特設サイトのURL(10月3日プレサイトオープン)
https://jehc-sympo.com
ビジネスシーンでも定着した感のあるリモート開催ですが、今回の特設サイト
も1ヵ月の期間中いつでもアクセスすることができます。お時間のある時に、
ぜひアクセスしてみてください。
・◎ 編集後記 ◎・
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
秋の連休、各地で様々な伝統行事が執り行われました。規模を縮小したもの、
何年かぶりに開催できたもの、大変さは伺い知れませんが、ニュースの一端で
「伝統行事は途切れてはダメになる」と聞いた言葉が耳に残ります。
コロナ禍で主義・主張が見えやすくなり、様々な考えに触れられることができ
つい判ったように錯覚しまいがちな私ですが、まずは場に参加する、知ること、
それが小さいながらも続くために大事なことだと感じました。ただそうやって
アレも観たい、コレにも行きたいと、欲張って行事を調べて楽しむだけで秋の
夜長が終わらないようにしないとですね。
○
●○ 新規登録・配信先変更・停止依頼 ━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
新規登録・情報変更・配信解除は、下記より手続きください。
□「eね!サポート」ホームページ
https://www.rikuden.co.jp/cleaneco/
○
●○ お問合せ先 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○
□発行元:北陸電力株式会社
エネルギー営業部 エネルギーソリューションチーム
[email protected]
□北陸電力に関するご意見・各種お問合せ
https://www.rikuden.co.jp/info/inquiry.html
※記事中の会社名、製品名は、弊社および各社の登録商標、または商標です
※記事中の情報は、予告なく変更される場合があります
※本サービスは情報が完全、正確であることを保証するものではありません
Copyright 2022 Hokuriku Electric Power Company. All rights reserved.
ご利用上の注意
- 記事中の会社名、製品名は、弊社および各社の登録商標、または商標です
- 記事中の情報は、予告なく変更される場合があります
- 本サービスは情報が完全、正確であることを保証するものではありません
その他、著作権や免責事項、準拠法および合意管轄については、メールマガジンの利用規約に準じます。