アスベストを含む建材等が解体・更新に伴い、今後、大量に排出されることから、既存の溶融処理施設よりも一層、安全かつ効率的にアスベストを無害化できる技術の開発が急務となっています。
北陸電力では、2006 年度から( 独) 新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託を受け、これまでに150kW 誘導加熱炉※と周辺装置をトレーラに搭載したオンサイト式アスベスト溶融・無害化処理システムを開発しました。
写真:技術開発研究所 環境技術チーム 山田 真一
溶融・無害化処理の研究
背景・研究開発状況
研究開発概要
技術の特徴
- エネルギー投入量の抑制:従来よりも低温での溶融・無害化処理が可能
- 環境リスクの低減:オンサイト処理により排出事業所内で処理が完結できるため、運搬時や埋め立てに伴う将来の環境リスクが低減
- 溶融物の有効利用:アスベストを溶融・無害化しガラス化した溶融物は、道路路盤材などに有効利用することが可能
今後の予定
今後、同システムの安全・安定運転確立に向けた試験を実施した後、アスベスト無害化認定制度に基づく環境大臣認定取得を目指します。