「平成28年度第3四半期決算」金井社長会見要旨
2017年(平成29年)1月30日
北陸電力株式会社
それでは、お手元の資料に基づき、ご説明させていただきます。まず、「平成28年度の第3四半期決算について」であります。
お手元の資料1「平成28年度第3四半期決算の概要」をご覧ください。
まず、「1.販売電力量」について申しあげます。
小売販売電力量は、201億1千万kWhと、前年同期に比べ4億2千万kWh、2.1%の増加となりました。これは、電灯および業務用で、夏季の気温が前年を上回ったことによる冷房需要の増加や、産業用その他で機械が増加したことなどによるものです。
次に、「2.連結決算」について申しあげます。
売上高(営業収益)は、3,906億円と、前年同期に比べ71億円の減収となりました。これは、小売販売電力量は増加したものの、卸販売電力収入の減少や燃料費調整額が減少したことなどによるものです。
また、経常利益は、13億円と、前年同期に比べ248億円の減益となりました。これは、高経年設備などに要する修繕費の増加、金利低下に伴う退職給付費用の増加に加え、水力発電量が減少したことなどによるものです。
これに渇水準備金を取崩し、法人税等を控除した結果、四半期純利益は4億円の損失となり、前年同期に比べ142億円の減益となりました。
続いて、「3.個別決算」ですが、売上高(営業収益)は、3,597億円、経常利益は33億円の損失、四半期純利益は20億円の損失となりました。
次に、「4.平成28年度業績予想および配当予想」についてであります。
小売販売電力量は、産業用その他の増加や冷房需要の増加などから282億kWh程度と、前回公表値から2億kWh上方修正いたしました。
売上高は、小売販売電力量の増加を踏まえ、前回公表値から連結・個別ともに50億円上方修正いたしました。
利益予想については、これまで「未定」としておりましたが、昨年後半からの燃料価格の上昇などを踏まえると、大変厳しい状況にありますが、最大限の収支改善を織込み、予想値を算定いたしました。
具体的には経常利益は、連結で20億円、個別では30億円の損失、当期純利益は、連結で10億円の損失、個別でも20億円の損失としております。
期末配当の予想については、厳しい収支水準ではありますが、1株につき10円の予想といたしました。
株主の皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞご理解の程お願いいたします。
また、こうした厳しい経営状況を踏まえ、本日の取締役会において、役員報酬の減額幅を拡大することといたしました。
具体的には、お手許の資料4のとおり、現在20%程度の減額を行っておりますが、これを会長・社長については40%程度、社内取締役平均で30%程度に拡大いたします。
期間については、2月から当面の間といたします。
続きまして、「北陸電力ビズ・エナジーソリューション株式会社」の設立についてご説明いたします。
お手元の資料5をご覧ください。
当社は、本日開催の取締役会におきまして、エネルギーソリューション事業を展開する「北陸電力ビズ・エナジーソリューション株式会社」を本年3月に設立することを決定いたしました。
この背景といたしましては、「省エネ・省コスト・省CO2」など、エネルギーに関するお客さまのニーズがますます高度化・多様化しており、このようなニーズを踏まえた設備の構築、効率的な運用がこれまで以上に求められております。
新会社は、当社グループがこれまでに培ってきた省エネルギー・省コストに関するノウハウなどの経営資源を最大限活用することによって、エネルギーに関するお客さまの様々なご要望に、スピーディーかつ確実にお応えしていくことを趣旨として設立するものです。
新会社の愛称は、「北電BEST」といたしました。これは「北陸電力ビズ・エナジーソリューション」の英文表記の頭文字からつけたものであります。
「北電BEST」には、私たちの事業に対する姿勢を表す3つのベスト、即ち、
・お客さまのBESTな提案となるよう、
・私たちはBESTを尽くし、
・お客さまのBESTパートナーとなります
という思いを込めております。
なお、新会社の設立は、平成21年8月に㈱パワー・アンド・ITを設立して以来8年ぶりであり、今回の設立により、グループ会社は27社(うち100%子会社は11社)となります。
引き続き北陸電力グループをご支援のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。
私からは以上です。