「2020年度第3四半期決算」金井社長会見要旨
2021年1月28日
北陸電力株式会社
本日は、大変お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。日頃、皆さまには、当社の事業運営に格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
まずはじめに、先般1月上旬の記録的な寒波による全国的な電力需給のひっ迫に伴い、お客さまに節電のご協力のお願いをせざるをえない状況となり、広く地域の皆さまに大変なご迷惑とご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。ご協力をいただいている多くの皆さま方に、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。1月も下旬となりましたが、まだまだ寒い日が来ることもあり得ますので、引き続き、電気の効率的なご使用にご協力をお願いいたします。
それでは、お手元の資料に基づき順次説明させていただきます。
まず、お手元の資料1「2020年度第3四半期決算について」をご覧いただきたいと思います。
はじめにスライド1の「販売電力量」でありますが、小売販売電力量は、183.5億kWhと、前年同期に比べ1.8億kWhの増加となりました。これは、新型コロナウイルス等の影響により電力が工場の操業減少から減少したものの、電灯が外出自粛などにより増加したことや、また販売拡大に取り組み、契約電力が増加したことなどから、前年同期を上回ったものです。
また、卸販売電力量は、48.3億kWhと、前年同期に比べ10.7億kWhの増加となりました。これは、卸電力取引所等への販売が増加したことによるものです。
この結果、総販売電力量は、231.8億kWhと12.5億kWhの増加となりました。
次に、スライド2の「決算概要」をご覧ください。
連結売上高(営業収益)は、4,482億円と、前年同期に比べ100億円の減収となりました。これは、総販売電力量の増加はあったものの、燃料費調整額が減少したことなどによるものです。
また、連結経常利益は163億円と、前年同期に比べ60億円の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は104億円と、41億円の減益となりました。
続いて、スライド3で、前年度からの連結経常利益の変動要因について説明いたします。
まず、販売拡大などによる総販売電力量の増加により、50億円程度の収支好転となりましたが、一方、新型コロナウイルス感染症拡大の影響として、40億円程度、購入電力量が増加したことにより、40億円程度、12月下旬に卸電力取引所の価格が高騰したことにより、30億円程度、それぞれ収支悪化となり、連結経常利益が163億円となったものです。
次に、スライド4に記載の「2020年度業績予想」についてであります。
まず、業績予想にあたりましては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う販売電力量の減少のほか、卸電力取引所における至近の価格高騰を踏まえ、今後の価格高騰リスクについても一定の前提のもとに織り込み算定しております。その結果、総販売電力量につきましては、320億kWhといたしました。ここで、新型コロナウイルス感染症による影響として11億kWhの販売電力量減少を見込んでおります。
連結売上高につきましては、燃料費調整額の減少などにより、6,200億円程度と見込んでおります。
次に、利益予想につきましては、連結経常利益50億円、親会社株主に帰属する当期純利益20億円と想定いたしました。
連結経常利益の見通し50億円の対前年比での変動要因につきましては、スライド5に記載のとおりであります。
具体的には、販売拡大などによる総販売電力量の増加により、65億円程度の収支好転とみておりますが、一方、新型コロナウイルス感染症の影響により、55億円程度、水力発受電量の減少により、20億円程度、購入電力量の増加により、50億円程度、卸電力取引所価格の高騰により、110億円程度、グループ会社の利益減などにより、10億円程度、それぞれ収支悪化を見込み、連結経常利益を50億円と想定しております。
なお、「期末配当の予想」につきましては、安定配当を継続し、株主の皆さまのご期待にお応えしていく観点から、1株につき5円の予想を維持しております。
私からの説明は以上です。