LNG火力
富山新港火力発電所において、CO2排出量を大幅に低減できるLNG(液化天然ガス)を燃料とする北陸電力初のコンバインドサイクル発電設備※「富山新港火力発電所LNG1号機」を導入し、2018年11月21日より営業運転を開始しております。
※コンバインドサイクル発電設備:従来の蒸気タービンでの発電と比較して熱効率が高く、エネルギーの有効活用が図れる、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電設備。
富山新港火力発電所LNG1号機の概要
設備概要およびCO2削減量
LNG1号機発電設備 | 発電出力 : 42.47万kW 発電方式 : コンバインドサイクル発電 発電端熱効率 : 59%超(低位発熱量基準) |
LNG燃料設備 | タンク規模 : 18万㎥級×1基 タンク型式 : プレストレストコンクリート 地上式 気化器形式 : オープンラック式(海水加温) |
LNGバース | 受入船クラス : 15万㎥級 バース形式 : 杭式ドルフィン |
CO2削減量 | 120万t-CO2/年程度 ※LNG1号機運転開始による新港地点でのCO2削減量 |
運転開始 | 2018年11月 |
コンバインドサイクル発電のしくみ
ガスタービンと蒸気タービンとを組み合わせた(コンバインド)発電設備で、LNG(液化天然ガス)を燃焼させたガスでガスタービンを回して発電し、さらにガスタービンから排気された高温ガスの排熱を回収し発生させた蒸気で蒸気タービンを回して発電します。これにより、従来の蒸気タービンでの発電と比較して熱効率が高く、エネルギーの有効活用が図れます。
LNGは、燃焼の際にSOX(硫黄酸化物)やばいじんが発生せず、NOX(窒素酸化物)の排出量も減少します。また、石油や石炭に比べてCO2の排出量を低減できるという特徴があります。