原子炉建屋は、考えられる最大の地震に耐えられるよう考慮して設計しますが、建物・設備の実際の強度にはさらに十分な余裕を持たせてあります。
耐震設計
原子力発電所は、一般の建築物の3倍もの地震力に耐えられるように設計されています。
余裕のある耐震設計
それに加え、志賀原子力発電所では、地震調査の結果、周辺地域で将来起こる可能性があると想定される最強の地震や、およそ現実的に起こるとは考えられないような限界的な地震が起きた場合の影響を受けても、また、念のため直下で地震が起きたとしても、安全上重要な機能は失われないよう考慮した設計としました。
建物・設備の強度
鉄筋の比較
志賀2号機原子炉建屋に使用した鉄筋(A)の直径は38mmもあり、一般のビルなどで使われる鉄筋(B)の約2倍です。
振動台で揺らす実証試験
志賀2号機で採用しているコンクリート製格納容器の 1/8サイズの試験体を、設計で想定した地震の5倍以上に相当する大きな力で揺らしても壊れませんでした。
志賀2号機原子炉建屋構造図
原子炉建屋は重心の低いどっしりした形で、基礎の面積を広く厚くし、厚い壁を多く規則正しく配置するなど、地震に強い、安定した構造としました。