発電所位置 | いしかわけん はくいぐんしかまち あかすみ 石川県羽咋郡志賀町赤住1 |
発電所敷地面積 | 約160万m2 |
設備の概要・仕様・特徴
当社は、長期的な展望に立ち、電力の安定供給確保、供給コストの低減、環境保全の観点から原子力をはじめとする電源の多様化を進めてまいりました。
特に、エネルギーセキュリティーの確保、地球温暖化防止のための二酸化炭素の低減に、原子力は大きな役割を果たす電源であると考えております。
志賀原子力発電所1号機を平成5年7月に営業運転開始し、志賀原子力発電所2号機を平成18年3月に営業運転開始、安全安心を通して、皆さまから信頼される発電所づくりに努めております。
設備の概要
志賀原子力発電所1、2号機
志賀原子力発電所1号機 | 志賀原子力発電所2号機 | ||
営業運転開始 | 平成5年7月 | 平成18年3月 | |
定格電気出力 | 54万kW | 135万8千kW * | |
原子炉 | 型式 | 沸騰水型軽水炉(BWR) | 改良型沸騰水型軽水炉(ABWR) |
定格熱出力 | 159万3千kW | 392万6千kW | |
圧力・温度 | 約6.9MPa(約71kg/cm2)、 約286℃(出口) | 約7.1MPa(約72kg/cm2)、 約287℃(出口) | |
燃料 | 種類 | 低濃縮二酸化ウラン | 低濃縮二酸化ウラン |
平均濃縮度 | 約4% | 約4% | |
燃料集合体 | 368体 | 872体 | |
原子炉 圧力容器 | 全高/内径 | 約20m/約4.7m | 約21m/約7.1m |
厚さ | 約120mm | 約170mm | |
原子炉 格納容器 | 形式 | 圧力抑制形(MARK-I 改良型) | 圧力抑制形(鉄筋コンクリート製) |
全高/直径 | 約35m/約20m | 約36m/約29m | |
厚さ | 約30mm | 約2m(鋼製内張部 約6mm) | |
タービン | 形式 | くし形4流排気復水式 | くし形6流排気復水式(再熱式) |
回転数 | 1,800回転/分 | 1,800回転/分 | |
蒸気流量 | 約3,100トン/時 | 約7,300トン/時 | |
発電機 | 形式 | 横軸円筒回転界磁3相交流同期発電機 | 横軸円筒回転界磁3相交流同期発電機 |
容量 | 60万kVA | 154万kVA |
* 整流板を設置して運転の場合は120万6千kW
発電所の特徴
自然環境との調和を図りました
発電所の敷地は、周辺の丘陵地形に合わせ段整地とし、掘削した土地は敷地内の南北両側等に盛土したあと緑化を行いました。また、主要な建物は半地下方式とし、外観も淡いブルーとアイボリーを採用して、周辺の環境に溶け込むようにしました。
海岸保護のため、海底トンネル方式の取放水路を採用
取水路及び放水路は発電所前面の海岸保護のため、海底トンネル方式を採用しました。また、温排水の拡散範囲をできるだけ小さくするため、沖合500~600メートル、水深14~16メートルのところから水中放流しています。
一文字防波堤、出島方式の物揚施設
防波堤は潮流の変化を少なくするため、海岸に平行な一文字型としました。物揚場は海岸の自然を守るため出島方式とし、さらに運搬道路については、下部を穴空き構造とし潮流の変化を少なくしました。
最新の沸騰水型軽水炉、志賀原子力発電所2号機
志賀原子力発電所2号機は、最新の沸騰水型軽水炉で、これまでに培ってきた国内外の原子力発電所の建設・運転・保守の経験を踏まえ、開発実証された技術を集大成した安全性・信頼性に優れた原子力発電所です。
主な特徴として、改良型中央制御盤、改良型制御棒駆動機構、原子炉内蔵型再循環ポンプ、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器などを採用しています。
平成16年度『土木学会技術賞』を受賞
自然環境や地域環境との調和を目指した取組みが「自然と人へのやさしさ」を実現したと評価され、志賀原子力発電所建設プロジェクトが、平成16年度『土木学会技術賞』を受賞しました。