会議の様子1
第8回原子力安全信頼会議
平成27年5月18日、当社は第8回原子力安全信頼会議を開催しました。
<議事概要>
1.日 時 平成27年5月18日 (月) 13:00 ~ 15:00
2.場 所 金沢電気ビル (当社石川支店)
3.出席者 【委員】 石田委員長、大橋委員、大場委員、中村委員、菱沼委員、藤多委員 (計6名)
【当社】 久和社長、堀副社長、金井副社長、柴田土木部担任、新村志賀原子力発電所長、
髙橋原子力部長、桑原地域社会部長、宮崎地域広報部長、園品質管理部長 (計9名)
4.議事要旨
(1)北陸電力からの説明
・久和社長の開会あいさつ後、「立地地域におけるコミュニケーション活動」、「自主的安全性向上のための
ロードマップの概要と主な取組み状況」等について説明し、その後ご意見を伺いました。
(2)委員からの主な意見
<立地地域とのコミュニケーション>
・地域の皆さまに情報を正しく伝えるために、まず生の声をお聞きしたうえで、その声に応じた情報を伝える
姿勢が必要。
・安全性向上について説明する際は、福島第一事故前は、事業者自らが調べて最大の被害を想定して安全対策を
してきたが、事故後は、想定できないリスクが残ることを前提に安全対策をしていると伝えることが必要。
・従業員だけが発電所の安全を守るのではなく、例えば、不審者がいたらご一報頂きたいなど、地域の皆さんも
是非一緒に原子力安全をつくって欲しい、ご協力いだきたいといったコミュニケーション活動ができれば良い。
・志賀町以外の周辺市町で生活している方々も色んな意見をもっているので、周辺市町で対話する機会をもっと
設けて欲しい。
<原子力発電所における安全文化・従業員意識>
・協力会社を含めて従業員の安全文化に関する意識について、福島第一事故後に低下していないのは、会社の
取組みやトップの姿勢が大きく関係していると考える。評価して良いのではないか。
・原子力安全は設計、設備と管理によって確保している。日常管理において緊張感をもって取り組むことは必要で
あるが、仔細にわたってピリピリしていないとならないものではない。あまり安全に対して自縄自縛に陥って
従業員を追い詰める構図となって、職場の活気を失わないよう願う。
<確率論的リスク評価(PRA))>
・確率論的な考え方が社会に広まり、受け入れられるようになるのは容易ではない。しかし、原子力のような
巨大な複合施設では、この考え方は避けることができないアプローチなので、更に検討を深めるよう
お願いしたい。
・PRAを活用するのであれば、その精度を高めるために、たとえば緊急時におけるネガティブあるいは
ポジティブな人的要素等を適切に評価して欲しい。
<全体的なご意見>
・「活断層であることを否定できない」と報道されたが、活断層である確固たる証拠はないことを確認した
うえで、あくまで「可能性は否定できない」という意味であることを、一般の方々に知って頂くことが大切。
・一日も早く原子力発電が安全に動いて欲しい。大きな問題である地球温暖化に対処するためにも早期の稼働
を期待している。
・福島では、比較的線量の低い地域から避難を強いられている方々がいる。しかし、低線量の放射線が人体に
与える影響は、一部の人が言うほどには大きくないことを、広く理解していただくことは非常に大事。
・北陸電力が、地道に一歩一歩尽力していることを深く認識した。しかし、シームの問題など、解決の難しい
ことがある。我が国の将来のエネルギー供給に関して、原子力が果たす役割は大きいので、北陸電力には
非常に苦しい努力もやってもらわざるをえないし、国民全体も受け止めていかなければならないと思う。これか
らの道は決して平坦ではないが、北陸電力においては、全社一体となって尽力することをお願いしたい。
以 上
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