会議の様子1
第9回原子力安全信頼会議
平成27年10月20日、当社は第9回原子力安全信頼会議を開催しました。
<議事概要>
3.出席者:【委員】石田委員長、大橋委員、大場委員、庄田委員、中村委員(計5名)
高橋原子力部長、前川土木部長、吉村地域広報部長、桑原地域社会部長、
高松品質管理部長(計10名)
(1)北陸電力からの説明
・金井社長の開会あいさつ後、「志賀原子力発電所の状況」、「新規制基準への適合性確認に係る審査の
状況」、「志賀原子力発電所敷地内シームに関する対応状況」および「原子力に関する理解浸透活動」
について説明し、その後「原子力に関する理解浸透活動」を中心にご意見を伺いました。
(2)委員からの主な意見
<原子力に関する理解浸透活動の内容についてのご意見>
・北陸電力は、福島第一事故後の安全対策に終始していて、原子力発電所を再稼働したいためだけに
頑張っているようにみえる。低廉で安定的な電力供給を通じて、豊かな北陸地域のために活動している
という北陸電力の原点に関する広報もすべき。
・低線量放射線による健康影響を広く理解してもらうことは重要であるが、福島第一事故で明らかになっ
た、あるいは、それによって地元の方々が心配なさる事故リスクは放射線だけではないことも考えなけ
ればならない。
・CSR(企業の社会的責任)として取り組んでいる活動など、すでに行われていることとリンクをはった広
報を行うことで、より北陸電力の信頼が高まり、原子力の理解にも役立つのではないか。
・社長自らがマスコミを通じて意思表明していくことは、社会に対する北陸電力の姿勢を明確に示すことに
なる。また、専門機関・研究機関は信頼感ある情報源と思われているので、それら機関に北陸電力の取
組みをご理解いただいて、正確な情報を発信してもらいたい。
・原子力発電所の必要性について、賛否が明確でない方々に対する理解活動に力をいれることが必要。
・個人の理解を上げるだけでなく、人と人の関係性、例えば広く友人、家族、組織、コミュニティ等の中で、
理解を増していくことも大切。
くことが大切。
・広報資料は、文字と図の関係に配慮することは最低限必要。実験の様子を動画で示すこと等で、一般
の人が理解し易くなる。
読者に伝わらない資料になりがち。別部署の社員、特に若年層や女性の社員等の意見も聞きながら、
伝わる資料か確認してもらう方法がある。
<全体その他>
・敷地内シームの対応については、今後のピアレビュー会合※に向けて、北陸電力が有識者会合宛てに
提出した意見書の内容を、有識者の方々に理解していただくことが大切。
※ピアレビュー会合:原子力規制委員会における志賀原の敷地内破砕帯に関する有識者会合(委員を含め5名)の評価書案について、
担当しなかった有識者(12名)を加えて査読する会合。
・再稼働について明るい希望がはっきり見えないなか、社員が一生懸命に頑張っている姿に感銘を受け
た。社員一人ひとりが元気であることが大切であり、これからも頑張って頂きたい。
・原子力発電所で働く年配の社員が、再稼働を見ることなく退職されているかと思うと胸が詰まる。しかし、
歴史的な役割を果たしていることを忘れずに、日々の業務に取り組んで欲しい。
・高いセキュリティを保ちながらも、地域に身近で親しみのある原子力発電所であることが信頼にも繋が
る。
以 上
会議の様子2
会議の様子3
会議の様子4